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経営講座の第157回目です。
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フリーランス新法

フリーランスの働く環境を整備するための法律

近年、フリーランスと呼ばれる働き方が増えています。フリーランスに
明確な定義はありませんが、「個人として仕事を請け負って報酬を得て
いる人や働き方」といった意味合いで使わ れています。フリーランスに
は会社に勤める従業員のような法律の保護がなく、例えば、取引(契約)
条件を明確に伝えられないまま契約してしまったり、報酬の支払いが
業務完了から非常に遅くなったりするなど、立場の弱い状態となって
しまうことがありました。このような状態を解消し、フリーランスの働く
環境を整備するために、いわゆるフリーランス新法が制定されました
。フリーランス新法は、基本的には、会社がフリーランスと取引する
際のルールを設定したものです。まず、 フリーランス新法の対象と
なるフリーランスとは、「業務委託の相手であり、従業員を雇っていな
い人」とされています。少し不正確ではありますが、従業員を雇って
いない個人事業主に仕事を依頼する場合に、フリーランス新法の
対象となると捉えておけ ば、一応は構わないと思われます。そして、
その場合、仕事を依頼する会社は次のルールを守らなければなり
ません。

@取引条件の書面等による明示
A報酬支払期日の設定と期日内の支払い
Bハラスメント防止対策
※取引条件等によっては、これらに加え、中途解約する際には事前
予告しなければならない、など義務が追加されることがあります。
フリーランス新法については、2024年秋頃までにスタートするとされて
おり具体的な施行 日はまだ決まっていません。そのこともあり、
細かな取り扱い等も定められておらず、これからの動向を注視する
必要があります。